リーダーと協力者
子どもの本のついて特別の知識がなくても、子どもと本が好きで、子どもに良い本を与えたいと思う方であればどなたでも文庫を始めることができます。
子どもにとって、良い本とはどういうものであるかを少しずつ学んでいくと、子どもだけでなく、ご自身にとってより充実した愉しい文庫活動になると思います。
子どものない方、子どもが成人した方が文庫を始めてくださるのも歓迎です。
文庫に参加する子ども達の母親の協力体制は、リーダーにとって何よりも大切です。本の管理や整理、子ども達の世話、読み聞かせ等の活動はすべてボランティアで成り立っていますから、メンバーになった方には、何らかの形で仕事を分担し、文庫の発展に協力していただくようにしましょう。ICBAの趣旨に賛同していただける方のお手伝いも歓迎します。
文庫の会場
人数が少ない間はリーダーあるいはメンバーの自宅を使って家庭内で文庫ができます。ただ、個人家庭に収容できる人数は限られているため、人数が増えると公共の建物を使うようになる文庫が多いようです。その場合は会費から会場費を捻出することがあるようですが、地域によって事情が違うので、各文庫の都合に合わせて工夫して下さい。
文庫の会員
子ども達の年齢に制限はありませんが、今までの経験によると、大体3歳から小学生が主な年齢層です。年齢の違う子ども達が交流することは貴重な経験になりますが、異年齢が集まっての活動が難しい場合には、グループに分けて活動している文庫もあります。
一文庫はおよそ25人までということになっていますが、人数についてはあまり気を使わなくても良いと思います。少人数の文庫は、それぞれのメンバーに適した活動ができるという利点があります。一方、あまり人数が増えると子ども達をまとめるのが大変になりますので、そのような場合には二つの文庫に分けたり、近所に新文庫を作ったりすることも考えられます。
文庫の活動内容
基本的には、子ども達に本を読む愉しさを感じさせるのが、文庫活動の目的で、海外では日本語の本(国内では英語、仏語、スペイン語の本)によって行っています。
同時に、子ども達が第二言語の世界に自然に親しむ機会を与え、子どもの年齢相応の第二文化に触れる経験を大事にしています。
具体的には、定期的に(週一回とか各週一回)会場に集まり、読み聞かせ、紙芝居、ゲーム、歌、誕生会や季節の行事などをします。文庫備え付けの本を各文庫で決めた規定数だけ貸し出します。本を大切に取り扱うことも教えましょう。
子ども達はお腹が空いたり、のどが渇いたりするので、飲み物と簡単なおやつを用意し、お行儀よく食べることも活動の一部にするとよいでしょう。丁寧言葉を使うよい機会になります。もちろんおやつの時間がなくても構いません。
①蔵書の準備(ウェルカムパックの送付)
新しい文庫の開設が決まると、ICBAから文庫をスタートするための本を20冊くらいお送りします。本は参加する子どもの年齢に適したものを選ぶようにしています。ICBAの方針は本なら何でも良いというのではなく、本の質を重視していますので、文庫でも子ども達の心に残るような本を選ぶように心掛けましょう。また、ひどく汚れたり、傷んだり、悪戯書きがあるような本は出来るだけ避けて、中古本でも丁寧に読み継がれた本だけを使うようにしています。
②文庫ネットワークづくり(開設における相談)
電話、E-mailまたは直接お会いすることによって開設のご相談に応じております。
日本語文庫
2010. かささぎ文庫(イギリス)
2010. ちいろば文庫(イギリス)
2010. まなざし文庫(イギリス)
2010. そよかぜ文庫(イギリス)
2010.3月 かぶと文庫(オーストラリア/ブリスベン)
2010.3月 外遊びの会おひさま文庫(ベルギー/ブリュッセル)
2010.2月 りんご文庫(イタリア/ローマ)
2009.9月 かもめ文庫(イギリス/ブライトン)
2009.9月 こぐま文庫(イギリス/コッツウォルズ)
2009.9月 チェルシー子供文庫(イギリス/チェルシー)
2009.7月 しゃぼんだま文庫(イギリス/イーストダッジ)
2009.6月 かぜの子文庫(イギリス/リーディング)