りんご文庫 2016年12月11日

りんご文庫20161211()

時間:13001600

参加家族:4家族 子供7名

 

今年最後の文庫は、毎年子供たちが楽しみにしているクリスマス文庫で締めくくりました。

開催日の直前になって、ローマ市の排気ガス規制が敷かれてしまいましたが、解除時間に皆の都合を合わせて無事に4家族集うことが出来ました。   

 

今年のクリスマス文庫では、読み聞かせや、子供による朗読以外にも、去年好評だった「シークレットサンタ」のプレゼント交換や、お正月に向けた鏡餅づくりなど、シーズン限定のイベントが盛りだくさんでした。

 

13:30

鏡餅作りからスタート。これは各家庭のお母さんが担当し、こぶし大の丸いお餅を大、小二つずつ作りました。続いて余ったお餅の種で、子供たちが初めてのお餅作りを体験。おやつ用に小さく丸めるつもりが、粘土遊びのようにベタベタと手にくっつけては、そのまま食べてみる子や、蛇のように細長く伸ばしてみたり、好奇心の赴くままに創作活動が開始されました。お餅の甘い香りや、暖かく柔らかい感触、弾力感など、五感を存分に働かせて、楽しみながらお餅の形成を終了。作ったお餅はラップをかぶせて、おやつタイムまでしばしお預けです。

 

1430

鏡餅作りの後は、読み聞かせが始まりました。今回選んだ本です:

 

1.14ひきのもちつき/いわむらかずお

2.しんせつなともだち/方 軼羣

3.クリスマスの前の夜/クレメント・C・ムーア

4.こねこのクリスマス/なかえよしを

 

14ひきのねずみ家族のお餅つきが描かれている「14ひきのもちつき」からスタート。この物語は、お餅を作る工程が、器具や材料の準備の段階からリズミカルに描かれています。大きくて重たいうすをみんなで外に運び出し、蒸しあがったお米を臼に入れたら、いよいよ餅つきの始まり。お父さんとお母さんの息の合ったコンビ、トンタン、トンタン、お餅をつく音が聞こえるようです。アツアツのお餅を家族みんなで丸める場面では、「私もやったよー」という子供たちのコメントが聞こえました。一つのお餅が出来上がるまでにあるたくさんの工程。それを家族で分担し、皆で力を合わせてお餅をつく物語を通して、手作りの伝統、家族の絆、新年を愛でる日本人の心に触れることが出来たのではないでしょうか。

 

続いての読み聞かせは「しんせつなともだち」です。レトロなイラストが目を引く、思いやりの連鎖物語です。雪の降る寒い日に、うさぎが見つけたカブを友達に届けるところから始まり、ろば、やぎ、しか、とカブは届けられ、最後はうさぎのところへ戻ってくるというお話。物語は、言葉少なに、淡々と語られています。そのため、小さい子には話の展開が分りやすく、また年齢の大きい子にも、物語の主題である「自分が持てるものを、必要としているかもしれない友人へ届ける」という、思いやりの気持ちをより純粋に感じることが出来る素敵な絵本でした。また、誰かを思いやったり、周りに感謝するというクリスマスのコンセプトにも通じる物語だったと思います。

 

お次は今回の文庫の最年長、Rくんが、みんなに「クリスマスのまえのよる」を元気よく朗読してくれました。クリスマス、サンタさんを待つ息子に、お父さんが子供の時見たサンタクロースの話を聞かせるという物語です。お父さんのサンタ回想録は、幻想的なサンタの登場シーンから、その細部までわかりやすく語られます。サンタは「どうやって空を飛ぶの?」、「サンタはどんな格好をしているの」など、伝統的なサンタのイメージから始まって、「サンタさんのお腹は大きいんだ」「サンタにはえくぼがあるの?」「サンタを見たことを人に話してはいけないの?」と、最後は現実味を帯びたサンタ像が、目に浮かぶようでした。お話が終わるころには、皆、それぞれのサンタクロースを思い描いたことでしょう。サンタは単なるプレゼントの配達人ではありません。知っているようで曖昧だったサンタクロースへの理解が深まった一冊でした。

 

最後は、サンタに拾われた身寄りのない子猫が、「おともだちがほしい」とお願いした女の子の下へ届けられるという「こねこのクリスマス」で締めくくりました。クリスマスの夜、大勢の子供たちの願いが書かれた手紙を見て、サンタさんはてきぱきとプレゼントを届けていきます。ここで描かれているサンタさんはとてもプロフェッショナル。クリスマスにはプレゼントを届けるだけでなく、さみしい思いをする人がいないように、周りをしっかり見まわしているのもサンタさん。クリスマスプレゼントの最終目的は、物質的なものを得て幸せを感じるのではなく、誰かと心を通わせて、皆の心が穏やかに満たされること、そんなサンタさんのメッセージを受け取ったような、心温まる物語でした。

 

15:15

読み聞かせが終わり、いよいよおやつタイムです。先ほど丸めたお餅を、あんこや海苔で巻いて食べました。一番人気は磯部餅。やはりつきたてのお餅はおいしかったようで、飛ぶようにお餅がなくなっていきました。

 

 

1530

メインイベントの「シークレットサンタ」のプレゼント交換が始まりました。

骰子を振って、出た目の順番にプレゼントを選んで行きます。持ち寄ったプレゼントはすべて、自宅で使わなくなったおもちゃや絵本、雑貨などです。じっと骰子の目を待つ緊張感は、目が揃った瞬間に大きな歓声に変わります。そうやってじっくり選んだプレゼントを開ける時もまた大歓声。やはりプレゼント交換は盛り上がりが違います。みんなの笑顔と共に、今年のメインイベントも無事終了しました。

 

16:00 解散

 

今回の文庫は3歳から8歳と年齢差がある中、ひとつのコンセプトを追って、イベントやモノづくりを企画したり、読み聞かせも伝わる力の強い絵本を選ぶことで、それぞれが主題のクリスマスやお正月について感じることが出来たのではないかと思います。これからも日本人がはぐくんできた、季節を愛でる心や、行事を入れつつ、読み聞かせを通して、子供たちの中の「日本」を育む文庫活動を行っていきたいと思います。

りんご文庫 2016年11月13日

・りんご文庫20161113

A家にて1430分開始

・3家族、子供6人参加

 

全員そろった所で以前文庫から借りていた本の返却、もしくはそれをかりたい人へ貸し出し。

次にこの日のために各自持ってきた本を出し合い誰がどれを読むかを割り振る。6歳のH君が自ら選んで本を読む意欲を見せてくれました。

 

次に本を読める子供達がそれぞれ選んだ本を読み、読めない子供達の分はそれぞれの親が読みました。

途中3歳、4歳の子供だけ別の部屋で年齢に合った本を読みました。

11月はイベントがなかったのでそれぞれ好きな本を選びました。本の内容にバリエーションがあってよかったと思います。

 

子供達が読んだ本

・給食番長(よしながこうたく)

・おばけのてんぷら(せなけいこ)

・しろくまちゃんのホットケーキ(わかやまけん)

 

大人が読んだ本

・てぶくろ(エウゲーニMラチョフ

・こどもチャレンジ「お米ができるまで」

 

おやつタイム

 

クラフトの時間は今回入院している文庫のお友達に寄せ書き形式で手紙をみんなで書きました。文字が書けない子供は絵を描きました。

 

1630I家が先に帰宅、17時30解散